「クレジットカードのご利用ですね。暗証番号をお願いします」
今まではサインで済んでいたのに…?
お会計のときに店員さんにこう言われて、ドキッとした人も多いのではないでしょうか。
最近のクレジットカード会計は、暗証番号入力が増えているようです。
「暗証番号なんていつ登録したんだろう?」
「ネット決済で使うセキュリティコードとは違うの?」
「いままで通りサインを使いたい」
今回は、気になるクレジットカードの暗証番号についてまとめました。
この記事では、暗証番号についての基本を解説し、忘れたときの対処方法や暗証番号の安全な管理方法なども紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
クレジットカードの暗証番号はいつ設定されたものなの?
クレジットカードの暗証番号とは、クレジットカード申し込み時に自身で設定した4ケタの数字のことです。
書面で申し込みをする場合、インターネットで申し込みをする場合、双方に暗証番号を設定する箇所があります。
書面で申し込んだ場合
インターネットで申し込んだ場合
この画面に見覚えはないでしょうか?
あなたが設定した暗証番号は、カード発行時に「暗証番号のお知らせ」などの書面でカード到着とともに通知されます。
など個人情報から推測できる番号も登録できないことになっています。
暗証番号は基本的に自身で設定するものですが、まれに家電量販店等の会員サービスに加入すると、会員カードにクレジット機能がついていて、クレジットカードが郵送されてくることがあります。
そういったケースの場合、仮の暗証番号をカード会社が設定してあることが多いです。
その際も、設定されている暗証番号は同じく「暗証番号のお知らせ」など書面で確認できます。
書面で確認できなかった場合は、カード裏面などに記載されているカスタマーセンターに電話して確認しましょう。
カードに記載がない場合は、公式サイトにアクセスして「お問い合わせページ」などから確認してください。
店舗での会計の際、最近はサインより暗証番号入力の方が多いのはなぜ?
ずっと同じ店舗で同じカードを使っている場合でも、最近ではある日突然、サインから暗証番号入力を求められることも多くなりました。
それはなぜでしょうか。
その答えは、「ICチップが搭載されたクレジットカードが一般的になり、レジにICカードリーダーを置く店も増えたから」です。
2015年頃から、国内で発行されるカードにはICチップが搭載されるようになり、現在流通しているクレジットカードはICチップを搭載しているものが主流になりました。
こういった流れになった背景には、ICチップのほうが、磁気ストライプのカードよりも様々なメリットがあるからのようです。
ICチップ搭載カードのメリットを下記にまとめました。
このように、ICチップのカードのほうが利用者にとって安全で、会計がスムーズに済むなどメリットが多いようですね。
クレジットカードの不正使用による被害が年々増え続けることが危惧されるなか、2016年12月に「改正割賦販売法(※)」が可決・成立しました。
経済産業省はクレジットカードを取り扱う店舗にICカード決済端末を導入することを義務づけます。
これは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、インバウンド需要を取り込むことにも資するものです。
そして2020年までには、国内で発行されるすべてのクレジットカードがIC対応に切り替わる予定です。
※改正割賦販売法のクレジットカード加盟店への措置事項の概要は、以下の通りです
加盟店に対し、クレジットカード番号等を取り扱うことを認める契約を締結する事業者 (加盟店契約会社)について、登録制度を創設するとともに、加盟店への調査等を義務付ける。
加盟店に対し、クレジットカード番号等の情報管理や⾃らの委託先に情報管理に係る指導等をおこなうことを義務付ける。
加盟店に対し、クレジットカード端末のIC対応化などによる不正使⽤対策を義務付ける。
加盟店契約会社と同等の位置付けにある決済代⾏業者(フィンテック企業等)も、加盟店契約会社と同⼀の登録を受けられる制度を導⼊する。
加盟店のカード利⽤時の書⾯交付義務を緩和する。
ちなみにICチップは銀行のキャッシュカードの方が導入は早く、2004年から順次すすめられており、最近では生体認証を搭載したキャッシュカードも増えています。
ネットショッピングでは暗証番号ではなくセキュリティコードを入力する
店舗での買い物や、飲食店等でのクレジットカード利用に暗証番号入力が求められる背景をお話ししてきましたが、ネットショッピングでは暗証番号入力は求められません。
「ネットショッピングの場合はカードのセキュリティがゆるいの?」
そんな訳ではなく、ネットショッピングでは暗証番号ではなく、「セキュリティコード」を使うのです。
セキュリティコードは、カード裏面に記載されている3ケタ、または4ケタの番号です。カード裏面以外でセキュリティコードを確認することはできないため、姿の見えないネットショッピングの利用の際、セキュリティコードを入力できたということは、「本人がカードを実際に持っている」という証明になるわけです。
ちなみにネットショッピングでは、
これらが合っていないと利用することができなくなっています。
このように、暗証番号とセキュリティコードは違います。
もし、ネットショッピングやアプリ決済の際、セキュリティコードではなく暗証番号を要求されたら要注意。
詐欺やフィッシングサイトの可能性があります。
不正サイトやアプリでないか、しっかり確認してから利用してくださいね。
クレジットカードの暗証番号を忘れたときの確認方法
「これまではサイン入力だったため、会計のときにいきなり暗証番号を聞かれて、とっさに思い出すことができなかった」
こういったことは誰にでもあるトラブルですね。
暗証番号が分からなかったらクレジットカードは使えないのか?という疑問が出てきますが、大丈夫です。暗証番号がわからなくてもカードは使えます。
「暗証番号が思い出せないので、今日はサインでいいですか?」
こう言えば、たいていの場合サインで対応してもらえますので、お願いしてみてください。
ですが、駅の自動券売機などでは暗証番号がないと利用できませんので、各種クレジットカード会社のお問い合わせ電話番号から、速やかに確認をしましょう。
ただ、確認の電話をかけてもその場で暗証番号を教えてくれるカード会社はほとんどありません。
後日書面での郵送になりますので、その当日は使用を諦めたほうが良さそうですね。
等の本人確認物を持参しセゾンカウンターに出向けば、その場で暗証番号を教えてもらえます。
セゾンカードをお持ちの方は、セゾンカウンターを利用してください。
暗証番号を忘れてしまってもなんとかクレジットカードを利用したくて、当てずっぽうの番号を入力してみたくなるものですが、これはあまりおすすめできません。
謝った暗証番号を複数回(3回~4回)入力してしまうと不正利用とみなされ、クレジットカードがロックされてしまい利用ができなくなります。
利用を再開させるにはクレジットカードの再発行が必要となり、2週間ほどかかってしまいます。ご注意ください。
クレジットカードの暗証番号を変更するには
クレジットカードの暗証番号を変更する際の手続きは、確認と同じです。各種クレジットカード会社のお問い合わせ電話番号やWEBサービスのページから申し込みができます。
※ICチップ搭載カードの場合、暗証番号の変更はカード作り直しとなりますので、2週間ほどで自宅に郵送されます。
おすすめのクレジットカード暗証番号の決め方や管理方法
暗証番号をどんな番号にするか?これは大事な問題です。
いくら推測しにくい暗証番号に設定しても、盗まれてしまえば不正利用の原因になります。直接の個人情報に絡む数字は選ばないほうが良いでしょう。
おすすめの暗証番号は
こういった数字がおすすめです。
また、設定した暗証番号は盗まれないよう管理しておくことも大事です。
これらの方法は、盗まれやすいのでやめましょう。
記載したメモや「暗証番号のお知らせ」は、貴重品の入ったカギつきの机の引き出しなどにしまっておく方が良いです。
クレジットカードの暗証番号は、それほど重要なものなのです。
暗証番号はあなたのクレジットカードを守る大事な番号。取り扱いには十分に注意しましょう
クレジットカードの暗証番号について、お分かりいただけたでしょうか。
暗証番号は、クレジットカード会員にとって大事なものです。
もし、あなたのクレジットカードが盗まれて、暗証番号も見破られ犯人にカードを使われてしまった場合、いくら不正利用とは言え「管理が甘かった」と自己責任にされてしまい、補償を受けることができなくなります。
クレジットカードの暗証番号にはバレにくい番号を設定して、流出しないように管理・保管をすることがとても大事だということですね。
これまでお伝えしたことに留意して、安全に快適にクレジットカードを利用しましょう!