悪徳業者流入の原因!ファクタリングに貸金業法が適用されない理由とは?

ファクタリング 資金調達

ライター:のぼる

ファクタリング市場に債権取引を装い違法貸付を行う悪徳業者の流入が後を絶たない理由として、ファクタリングには貸金業法が適用されないことが大きく影響しています。

資金調達手段を目的に行う取引で実際に資金が移動するにも関わらず、なぜかファクタリングは金融取引を規制する貸金業法が適用されない取引に位置付けられます。

悪徳業者流入の原因と考えられる、ファクタリングに貸金業法が適用されない理由を紐解きながら解説します。

資金調達は金融取引に含まれる!そもそも金融取引とはどのような取引なのか?

資金調達は金融取引に含まれる!そもそも金融取引とはどのような取引なのか?
社会生活を確立するためには資金や物資の交換や移動を行う経済活動が必要で、さまざまな取引が行われるなかには国内外で非常に活発に行われている金融取引も含まれます。

金融取引は資金不足に対する資金融通や過不足調整のために行う資金の貸し借りを行う取引で、資金ショートの際に行う資金調達も金融取引の1つに含まれます。

また金融取引は直接金融間接金融に分類され、株式や社債を発行して投資を募る方法は直接金融、銀行などの金融機関から融資を受ける方法は間接金融に位置付けられます。

ファクタリング市場への悪徳業者の流入が後を絶たないけど、なんでファクタリングが目を付けられたんだろう?
そりゃ、ファクタリングの利用を考えるのが、資金ショートなんかで資金繰りの必要に迫られたときだからじゃないの?
なるほど、ファクタリングを装えば、ターゲットと接触しやすいってことか。しかし酷い話だな、資金調達する必要がある利用者を狙い撃ちするってことだろ!
まぁ、資金調達の必要に迫られているほうが取引に引きずり込みやすいだろうからな。悪徳業者の肩を持つわけじゃなけど、効率的なんだよきっと。
そうかも知れないけど、なんでファクタリングなんだろう?別に消費者金融とか民間でも融資を取扱ってるんだから「お金貸します」って利用者を募れば良いんじゃないの?
いやいや、融資を取扱うのには金融庁から貸金業の認可を受ける必要があるから無認可では「お金貸します」って言えないんだ。だから悪徳業者はファクタリングを装うんだよ。

間接金融の融資には貸金業法が適用される!認可を受けた業者しか取り扱えない

銀行などの金融機関からの借入資金で資金繰りを行う融資を利用した資金調達は審査通過が難しい反面、審査通過すれば低金利で高額借入を実現できる可能性があります。

これは融資には貸金業法が適用され金融庁の認可を受けた貸金業者しか融資を取り扱えず、貸金業者は出資法や利息制限法の厳しい規制の下で融資を行っているのが理由です。

融資には回収不能リスクがありますが、高リスクでも上限金利を超える利息は設定できず、高金利を設定した場合は貸金業法違反や出資法違反、利息制限法違反で処罰されます。

このため金融機関は不動産などの担保や人的担保の保証人設定などで融資審査のハードルを上げたり、公的機関の信用保証協会が保証する制度融資の利用でリスク回避します。

このように法律で上限金利が定められているので、貸金業者の認可を受けた金融機関からの融資は低金利で利用できますが審査ハードルの高さが利用障壁になります。

貸金業の認可を受けるためにはハードルの高い要件を満たす必要がある

既述のとおり融資を取り扱うためには金融庁から貸金業の認可を受ける必要がありますが、登録には次に挙げる要件を満たす必要があり認可を受けるのは簡単ではありません。

  • 常勤役員に三年以上の貸付け業務経験や貸金業務取扱主任者が必要な人的要件
  • 5,000万円以上の純資産額が必要な財産的要件
  • 経営管理・内部管理・内部監査の態勢確率や社内規則・組織図の整備など組織的要件

これらの要件を満たさない業者が無認可で融資を行うと貸金業法に違反する違法融資になり、違法融資を行う業者は一般的にヤミ金業者と呼ばれます。

ヤミ金業者は実質審査なしで貸付けを行うので利用ハードルは高くないものの、貸金業法や出資法、利息制限法を無視した違法融資を行い返済が滞ると厳しい取り立てを行います。

ヤミ金業者の多くは資金源としてヤクザや半グレ集団などの反社会的勢力と深い繋がりがあると考えられていて、貸金業法に違反する業者に対し厳しい摘発が行われています。

貸金業法をはじめとする規制法令の厳しさや違法業者に対する厳しい摘発が、ファクタリング市場への悪徳業者の流入が後を絶たない原因に大きく影響していると考えられます。

これはファクタリングには貸金業法が適用されないことが理由になるので、次項でファクタリングに貸金業法が適用されない理由を深堀りしながら解説します。

資金調達に活用されるファクタリングは金融取引ではなく売買取引

資金調達に活用されるファクタリングは金融取引ではなく売買取引
効果的な資金調達が行えるファクタリングで資金繰りを行うケースが急増していますが、ファクタリングが効果的と言われるのは保有債券処分で資金調達できるのが理由です。

保有資産のなかでキャッシュフローを悪化させる売掛債権を譲渡・売却し現金に置き換えるのがファクタリング取引で、この取引方法によって効果的な資金調達を実現しています。

貸金業法の規制を受ける融資は審査通過できれば魅力的な資金調達手段だと言えるけど、審査ハードルが高すぎるって感じるんだけど、どうなの?実際は?
一時期「貸し渋り」や「貸し剥がし」って言葉を良く見聞きしたように、融資で資金調達できるのは事業規模の大きな会社に限定されると言うのが実状だろうな。
だけど資本力の大きな会社って、そんなに資金調達の必要ないだろう?中小・零細規模の会社とか個人事業主の方が、資金繰りの苦しみが切実なんじゃないのか?
まぁ、「晴れの日に傘を貸して雨の日に取り上げる」のが銀行だからな。だから、保有資産のなかでキャッシュフロー悪化の原因になる売掛債権の現金化が注目されたんだ。
なるほどファクタリングが注目されたのは、既に保有している資産のなかで厄介な存在の資産である売掛債権の処分で資金調達できるからなんだよな。
そうだな。だけど金融取引じゃなく貸金業法が適用されない売買取引に位置付けられることも、ファクタリングの急速な普及を後押しているから確認しておこう。

資金調達が可能なファクタリング!しかし債権取引は貸金業法が適用されない取引

資金調達手段として急速に普及しているのが、保有する売掛債権を譲渡・売却して現金に置き換えるファクタリングです。

売掛債権は資産の1つですが、実際に売掛金を回収するまで事業資金へ転換できないので流動性が低く厄介な資産に位置付けられるのが実状です。

売掛債権をより流動性の高い資金へと置き換えられるのがファクタリングで行う債権取引で、債権取引は民法で定める「債権譲渡」や「資産売却」として扱われます。

債権取引は売買取引となるので、金融取引に適用される貸金業法の規制を受けずに取引することが可能ですし、貸金業の認可を受けていなくても取扱うことができます。

このためファクタリング市場への参入障壁は非常に低く、多くの業者がファクタリング市場へ参入していることも急速な普及を後押ししていると言えるでしょう。

債権取引で生じる資金移動で資金調達できるファクタリングですが、貸金業法の適用外取引となる売買取引に位置付けられるのでいくつかの注意点が存在します。

まず、利用した売掛債権の回収資金はファクタリング業者に一括で支払う必要があり、分割払いできないのが大前提で分割払いすると金取取引に該当する融資だと判断されます。

分割払いできないため利息は発生しませんが、ファクタリングを利用すると手数料がかかるので譲渡債権額から手数料を差し引いた金額を現金に置き換えることができます。

また貸金業法の規制を受けないと言うことは出資法や利息制限法の規制も受けないことを意味し、ファクタリングの手数料には規制が存在せず業者が自由に設定できます。

貸金業法が適用されないためファクタリング市場への悪徳業者流入が後を絶たない

既述のとおり保有する売掛債権を処分して資金調達できるファクタリングの債権取引は、金融取引ではなく売買取引に位置付けられ貸金業法や出資法、利息制限法が適用されません。

このため参入障壁が低くファクタリング市場に多くの業者が参入していますが、悪徳業者が流入しやすい状況だと言えます。

また融資の利息を規制する上限金利が存在せず、業者が自由に手数料を設定できるのも悪徳業者がファクタリングに目を付ける理由になっていると考えられます。

規制が少ないのはファクタリング普及の追い風になりますが、悪徳業者に好都合なのも間違いなく、ファクタリング利用時は慎重に業者を選定する必要があると言えるでしょう。

ファクタリングは政府推奨の資金調達手段!貸金業法の適用外でも怪しい取引ではない

ファクタリングは政府推奨の資金調達手段!貸金業法の適用外でも怪しい取引ではない
貸金業法をはじめとする金融取引の規制法令が適用されないファクタリングに対して「怪しい取引ではないのか?」という印象を覚える方もいるのではないでしょうか?

しかしファクタリングは中小・零細規模の会社の倒産防止に効果が見込める資金調達手段として政府が推奨し、積極的に後押ししている資金調達手段なので安心して利用できます。

なるほど、貸金業法をはじめとする関係法令で厳しく規制される融資は安心して利用できるけど、ハードルが高くて利用が現実的じゃないから売買取引の債権取引が選ばれるんだ。
そうだな、それに慎重に審査を進める融資は資金調達までに時間がるから、突発的な資金ショートなんかに対応できない弱点があるんだよな。
必要な時に必要な額を調達できないんじゃ、どんなに低金利でも資金繰りに活用できないよな。なにごともスピード感が求められる現代の資金調達とは言い難いんじゃないのか?
まぁな、計画性の必要な大型設備投資とかの資金調達には使えるけど、小回りが利かないから融資よりファクタリングが選ばれる傾向が強くなってるんだろうな。
だけど、悪徳業者の流入が後を絶たないんじゃ安心して利用できないっていうか、ファクタリング自体が怪しい取引のように捉えられかねないんじゃないのか?
確かに一部では「貸金業法の適用外のファクタリングは違法!」という誤った情報が拡散されてるけど、ファクタリングは政府が推奨する効果的な資金調達手段だから見ていこう。

経済産業省がファクタリング利用を推奨!貸金業法の適用外でも債権取引は怪しくない

現在国内には約76兆円もの資産が売掛債権の形で留保され、大部分が活用されない状態で存在していると言われています。

国家予算に匹敵するほどの資金が流動性の悪い売掛債権の状態で眠っていては、経済活動の鈍化を招きかねないので政府は売掛債権の市場への還流を強く求めています。

経済産業省中小企業庁は売掛債権の利用促進は国の施策として位置付け、債権取引の障壁となっていた「債権譲渡禁止特約」の解除を行うなどで普及を後押ししています。

政府がファクタリングを推奨するのには、安全資産と言われていた不動産の価格下落や貸し渋り、貸し剥がしなどの金融機関の対応の問題が大きく影響していると言えます。

未回収リスクが存在する売掛債権ですが債権額には変動がないので、売掛債権として留保されている資金を市場に引き込むことで経済活動の活性化を促そうとしています。

このような背景から、巨額の売掛債権を市場に還流するために政府はファクタリングを積極的に推奨し、売掛債権の利用促進を国の施策と位置付けて普及を後押ししています。

政府が行った「債権譲渡禁止特約解除」でファクタリング利用は加速する

ファクタリングで行う「債権譲渡」や「資産売却」は売買取引になるので、金融取引を規制する貸金業法の適用外ですが政府が推奨する資金調達手段なのは間違いありません。

貸金業法をはじめとする金融取引の規制法令が適用されなくても、怪しい取引ではないことばかりかキャッシュフロー改善に大きな効果が期待できる資金調達手段です。

取引契約に盛り込むと債権譲渡を禁止できた「債権譲渡禁止特約」は債権取引の障壁でしたが、2020年4月の民法改正で解除され全ての売掛債権の活用が可能になりました。

このことからファクタリングを利用した資金調達は今後ますます加速すると考えられ、さらなる普及が予想される理想的な資金調達手段だと言えるでしょう。

ファクタリングは貸金業法が適用されないからこそ正確に仕組みを掴む必要がある

ファクタリングは貸金業法が適用されないからこそ正確に仕組みを掴む必要がある
金融取引を厳しく規制する貸金業法や出資法、利息制限法は売買取引の債権取引には適用うされないので、ファクタリングは貸金業法の規制を受けない取引になります。

このためファクタリング市場への悪徳業者の流入が後を絶たないのは、残念ながら事実なので自衛のためにファクタリングの仕組みを正確に掴んで利用する必要があります。

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