クレジットカード現金化をしたいが、「本人名義のカードを所有していないから現金化できない」、「家族名義なら使えるが現金化業者で使えるのか分からない」などの問題を持つ人もいるでしょう。
現金化は通常、クレジットカードのショッピング枠を利用してキャッシュを引き出す方法ですが、家族名義を利用した方法はあまり知られていません。
そこで、本記事では、クレジットカード現金化で家族名義を使う方法やメリット、注意点などについて解説します。
家族名義でクレジットカード現金化する
クレジットカード現金化は、基本的に個人が自分のために現金を用意する方法です。
現金化の1手段として家族名義のクレジットカード現金化を個人で利用するケースがあります。
そこで、家族名義を使ったクレジットカード現金化の特徴やその意味について説明します。
家族名義のクレジットカード現金化とは
クレジットカード現金化をする人の中には、業者の説明で家族名義の利用有無について記載されていることがあります。
家族名義を理解するには、まず名義について説明する必要があるでしょう。
クレジットカードなどで使われるこの「名義」とは、所有者として申請書類を提出し、カード作成をしたときの本人を示す名前のことです。
- 銀行口座
- 資産相続
- 携帯電話
- 公的書類
つまり、家族名義のクレジットカードとは、本人のものではないが、家族が所有しているカードです。
したがって、現金化のときに妻が夫のクレジットカードを使用して現金化する場合には、家族名義のクレジットカード現金化となる訳です。
業者説明の家族名義とは上記の意味を示すもので、現金化にいま申し込みした人や契約者の名前とはまた異なります。
あくまでもクレジットカードの所有者の名前のことに過ぎないのです。
家族名義を確認するときは、クレジットカード表のローマ字表記で刻まれた名前をチェックします。
裏にある本人署名でも確認できます。
キャッシュバック方式の現金化業者は、クレジットカードの写真を送付する過程があるため、申し込みした人と名義が異なるかは事前に判断されています。
例えば、佐藤花子という方が夫・佐藤太郎のクレジットカードを使用して現金化した場合、家族名義のクレジットカード現金化とみなすことができます。
家族カードとの違い
よく混同されるケースとして家族名義と家族カードがあります。
現金化業者が「家族カードOK」と条件を示している場合であっても家族名義が使えるとは限りません。
その原因は、家族名義と家族カードでは根本的に意味が違うことです。
本来、家族名義とは上で説明したようなクレジットカードの所有者の名前のことで、基本的には家族が利用することを想定していません。
しかし、家族カードでは家族の誰かが責任者となり、クレジットカードを作る過程で家族でも使える「家族カード」を作るのです。
家族カードでは、クレジットカードに家族の利用を想定したその人の名前が記載されます。
例として、夫・佐藤太郎が責任者となり家族カードを作った場合、申請書に記載すれば妻・佐藤花子の名前のカードを同時に作成することが可能です。
そのカードの支払い責任や契約名義は夫・佐藤太郎が全てを追うことになります。
家族名義との最大の違いは、家族名義という本人以外の名前のあるクレジットカードを現金化に使うかどうかです。
本人以外に申請を受け付けていない現金化業者か確認する
現金化業者は、どこもクレジットカードを扱う上で細心の注意を払っています。
特に本人確認を厳密に行う業者では、本人以外のクレジットカードの利用をお断りしているケースや本人承諾なしに使用許可しないケースなど、家族名義の使えないところもあるくらいです。
業者によって対応はさまざまで、統一的な法令や事業者ネットワーク等の約束・決め事がないため、個々のケースで家族名義の使用が可能かを判断せねばなりません。
具体的に業者の可否を確認するときは、ホームページや電話での問い合わせとなるでしょう。
トップページや現金化の説明ページ、Q&Aなどには家族名義について記載されていることもあるので、詳しくチェックすればたいていは事前に判別できます。
友人名義がダメな理由
現金化業者においては、今テーマのように家族名義に焦点が当たる理由があります。
それは、利用するメリットがあるだけでなく、実際の利用者に家族名義を使う人がいて、それを許容している業者がいることでしょう。
家族名義は可能だが友人はダメというケースは珍しくありません。
家族とは異なり、財産を共有しているわけではない赤の他人のクレジットカードを利用することは大きなリスクを含むためです。
近頃はクレジットカードの盗難やカード情報の窃取で本人のふりをした詐欺案件や友人を語るあやしい人が増えています。
現金化業者からすれば、友人名義のクレジットカードを使って現金化しようとする行為は、怪しい上に実際のところどういう経緯でカード情報が渡ったのかを判断することができません。
そのため、原則としてそもそも友人名義をNGとしているのです。
家族名義でクレジットカード現金化する手段
夫婦や家族の了承を得て手続きする
クレジットカード現金化するときの家族名義による手続きにはいくつかのパターンがあります。
一番簡単なのは、そのまま手続きがスムーズに進むことですが、業者によっては確認作業の工程が入ることがあります。
それが、名義本人の了承を得る場合です。
申し込みした後の手続きで本人の了承を連絡などで確認し、支払い手続きに進むのがスタンダードな方法です。
確認が取れないと現金化そのものができないこともあるので、業者によっては手間がかかります。
家族名義OKの業者を使う
あらかじめ現金化業者をリサーチして、家族名義がOKのところを使うのは1つの方法です。
条件などを確認せずに、申し込み後に家族名義NGの業者に当たってしまった場合、現金化できずに時間を無駄にします。
できる限り「家族名義OK」と明言のある業者を利用しましょう。
名言はないが、NG指定されていない業者ではケースバイケースで対応する場合や利用はできるが使うときの事前確認が必要などという場合もあります。
基本的に家族名義は隠して利用することは困難なため、業者側に対応を先に聞いておくのがベストです。
ギフト券買取を経由して現金化する
クレジットカード現金化でキャッシュバック方式をとる場合、家族名義がネックとなるケースは多いでしょう。
現金化できないケースや本人確認で家族の承諾が必要など、手間が多いのも事実。
そこで、業者が上手く見つけられないときはギフト券買取を経由しての利用も選択肢の1つです。
ギフト券買取はクレジットカードの名義とは関係なく取引が可能で、その購入を誰が行ったかはまったく考慮されません。
事実、ギフト券自体が誰かに贈ることを前提とした商品券の側面があるため、家族名義などを含めた名前にあまり意味がないためです。
したがって、家族名義しか用意できない場合には、ギフト券買取を経由することで業者とのトラブルや手間を省くことができます。
ただし、クレジットカード現金化においては、ギフト券買取の換金率が銘柄によって異なるなどするため利用する際は気をつける必要があるでしょう。
家族名義のクレジットカードを現金化で使うメリット
ブラックでも気にせず現金化を使える
家族名義を使う最大のメリットは、自分の金融・信用情報に一切影響を受けずに現金化ができることにあります。
元々、クレジットカード現金化はクレジットカードさえ所有していれば使える方法であるため、家族名義が使える場合は、家族の誰かがクレジットカードを所有していれば、現金化を利用することができます。
クレジットカード現金化を使いたい人の中には、信用情報の問題や債務の事情でクレジットカードを作れないというケースもあるでしょう。
本人が作れなくても家族がつくれれば家族名義のクレジットカード現金化ができるのは、あらゆる場合を想定・シミュレーションした場合に確保できる最後の手段です。
本人が手続きできなくても現金化が可能
家族名義を使わざるを得ないケースや本人に換わって現金化したい場合など、家庭にはさまざまな事情があります。
そこで、家族名義のクレジットカード現金化はそうした問題を一切気にせずに使える方法です。
承認が必要な際には多少手間がかかるケースもありますが、利用者本人の個人情報で家族名義のクレジットカードを現金化できるのは大きなメリットでしょう。
家族名義でクレジットカード現金化するときの注意点
個人で本人以外のカード、いわゆる家族名義でクレジットカード現金化する場合には、メリットもありますが注意点も多々あります。
そこで、家族名義で現金化するときの注意点について説明します。
夫・妻や兄弟姉妹のカードを黙って使わない
間違った使い方のケースとしてよくあるのが、黙って家族名義のカードを使う行為です。
誰に黙って使うのかですが、それは家族名義、つまり名義本人に無断で使用する場合です。
実際問題として、業者に黙って手続きしようとして失敗するよりも、家族名義における所有者本人に黙って現金化しようとするのはトラブルの元です。
業者としては家族名義も承認があれば良いというスタンスのため、家族名義として使うことに了承を得られている現金化は問題ない行為です。
しかし、本人の意思とは関係なく、勝手にクレジットカードを使用する形になるのは、問題となるケースもあるため、無難に了承を得るか、現金化には使わないという選択肢をとるしかありません。
以上、家族名義を黙って使わないというのが注意点の1つ目です。
旧姓は結婚前の姓が分かる証明書を用意する
日本の民法や戸籍法の弊害として旧姓のトラブルはクレジットカード現金化でも起こりえます。
免許証とクレジットカードの名義が異なるなど、本人確認で明確に同一人物だと示すことができるようにしなければなりません。
家族カードの場合、家族として認識するのは基本的に苗字のため、その意味でも結婚前の夫婦の旧姓については確かめられるように準備しておくのが良いでしょう。
未成年はクレジットカード現金化の年齢制限対象
家族名義が許されるクレジットカード現金化であったとしても、利用要件や制限に引っかかると業者を利用できないことがあります。
その代表となるのが未成年です。
基本的に年齢制限を課している業者も多く、いずれも満18歳あるいは満20歳以上でなければ、現金化を利用できないとしています。
申し込み時に年齢について問われたり成年かどうかを確認する項目が用意されているなど、ほとんどの業者では厳格に年齢条件が守られているでしょう。
家族名義では現金化利用者が未成年でカード所有者が成年というケースも稀にあるのでそのパターンに該当する際は業者の年齢制限などに気をつけましょう。
クレジットカード現金化は家族名義を活用する
今回は、クレジットカード現金化で家族名義を利用した方法について取り上げました。
家族名義は家族カードとは異なり、本人の名義ではないカードを使用して現金化するため、本人承諾の手間や特定の業者のみでしか利用できない制限があります。
しかし、本人がクレジットカードを利用できないときにも現金化できるメリット等があるため、状況次第で上手く活用すれば、1人ではできないと諦めていた人にもクレジットカード現金化のチャンスがあるでしょう。