多種多様な決済手段が存在する現在でも、代表的なキャッシュレス決済ツールと言っても過言ではないのがクレジットカードです。
カード社会の欧米でプラスチックマネーと呼ばれているとおり、サインや暗証番号の入力だけでスマートに支払いができるので、現金同様の資産価値があると言えるでしょう。
現金同様の資産価値があるだけに、クレジットカードは無くしたり落としたりすると悪用されるリスクも存在しますが、紛失手続きすれば再発行されますし補償もされます。
無くしたり落としたクレジットカードの再発行や不正使用の補償を受けるのには、適切なタイミングで手続きする必要があります。
今回解説する記事では、クレジットカード紛失時の手続きやリスクなどを紹介していきます。
紛失しないに越したことはないですが、万が一のトラブル防止のために最後まで読んでください。
代表的なキャッシュレス決済ツールのクレジットカードに実装される機能とは?
電子マネーやQRコード決済など多種多様なキャッシュレス決済方法が利用されていますが、プリペイド式の前払式支払手段の場合はチャージが必要です。
クレジットカードの国際ブランドのシステムを利用するデビットカードには、VISA・Master・JCBなどのカードブランドが記載されていますが実装機能が異なります。
クレカはキャッシュレスの王者!多くの方法はクレジットカードに紐付いている
電子マネー・QRコード決済に加えデビットカードもキャッシュレス決済に活用されていますが、これらの決済方法はクレジットカードに紐付いていると言えます。
チャージ額の枠内でのみ決済できる電子マネーは、最も判りやすいプリペイド式の前払式支払手段で、チャージ額が不足すると支払えないので必要に応じたチャージが必要です。
あらかじめ利用額を支払う必要があるプリペイド式で、返金・口座引落・ポイントなどでチャージできますが、クレジットカードに紐付け任意や自動でのチャージも可能です。
急速に普及したQRコード決済はサービスによって異なりますが、システム的には前払い式、即時払い式、後払い式に対応しています。
- 前払い式
- 即時払い式
- 後払い式
電子マネーのようにあらかじめ利用額をチャージする方法で、チャージは現金やクレジットカードで行い、カードと紐付ければオートチャージも可能です。
預金口座と紐付ける方法で、利用金額が口座残高からリアルタイムで引き落とされる支払い方法です。
クレジットカードと紐付ける方法ですが、利用金額が紐付けたカードの利用料金と同時に請求される点が前払い式と異なります。
デビットカードは即時払い式のQRコード決済同様、預金口座と紐付けますが支払いにクレジットカードの国際ブランドのシステムを利用します。
このため券面にVISA・Master・JCBのカードブランドが記載されますが、利用金額が口座残高からリアルタイムで引き落とされるので一括払いしかできません。
クレジットカードは他の方法にない機能を実装する!カードの実装機能とは?
電子マネーは典型的なプリペイド式の前払式支払手段、QRコード決済は支払い方法が選べる決済仲介サービス、デビットカードは支払い可能なキャッシュカードだと言えます。
クレジットカードは利用申込の審査で算定した利用者の与信枠に応じた利用限度額が設定され、利用者は利用限度額内のショッピング機能とキャッシング機能を利用できます。
与信枠に応じた利用限度額を利用するクレジットカードのショッピング機能は、チャージの必要がない後払いで支払いに一括・分割・リボルビング払いなどを選択できます。
電子マネーやデビットカードの支払いは一括のリアルタイム決済のみ、QRコード決済は後払いできますが支払いは紐付けたクレジットカードが行います。
このことから同じキャッシュレス決済と言っても、他の支払い方法を補完できるのはクレジットカードだけなのが判りますし、分割払いはクレジットカードのみ対応しています。
さらに、他の方法では対応できないキャッシング機能を実装しているのもクレジットカードの特徴で、カードでATMから現金を引きだすこともできます。
便利なクレジットカードには無くしたり落としたりすると悪用されるリスクが存在する
多種多様なキャッシュレス決済のなかでも実装機能の充実度が際立つのがクレジットカードで、利便性の高さはプラスチックマネーの呼び名に恥じないものだと言えます。
しかし無くしたり落としたりしたクレジットカードが悪用されると、利便性の高さがカード名義人である利用者にブーメランとなって襲い掛かるリスクが存在するのも事実です。
無くしたり落としたりで紛失したクレジットカードは悪用されるリスクがある
利用限度額内で利用できるショッピング・キャッシング機能を実装するクレジットカードは、非常に便利ですが無くしたり落としたりで紛失すると悪用されるリスクがあります。
盗難被害などで保有者が明確にカード紛失を自覚できるケースなら、被害の発生と共に対策を講じられますが無くしたり落としたりで紛失すると対策が遅れる傾向にあります。
近年のクレジットカードはICチップを組み込むことで偽造防止が行われていますが、無くしたり落としたりでカード自体を紛失すると意味がありません。
また少額決済の場合も暗証番号入力が必要であったり、利用時にカード名義人宛に利用確認メールを発信するなどで紛失カード不正使用に対する防止策が講じられています。
しかし無くしたり落としたりで紛失したことに利用者が気付いていない場合は、知らないうちに不正使用されていたという事態に陥りかねないのも残念ながら事実です。
クレジットカードは安全!紛失してカードを悪用されても支払いは補償される
クレジットカード1枚の利用限度額が50万円でも、3枚のカードが入った財布には150万円分の資産価値があると言えるので無くしたり落としたりすると大変です。
しかし一般的に「クレジットカードは現金を持ち歩くよりも安全」と言われているので、万が一カードを紛失しても慌てずに冷静に対処してください。
現金を持ち歩くよりも安全と言われるのは、カード会社が不正使用されたクレジットカードの支払いの補償保険に加入しているのが理由で、不正使用の支払いは補償されます。
しかしカード会社によって対応が異なるものの、補償がショッピング枠の支払いに限定されるケースも存在し、キャッシングで引き出された現金は補償されないケースがあります。
これはキャッシング時に暗証番号入力が必要なのが理由で、暗証番号が見破られるのは名義人のカード管理に問題があると判断される傾向があり補償されない可能性があります。
誕生日や携帯番号など推測しやすい番号ではなく、利用者しか知り得ない番号を暗証番号にすべきですし、備忘のために券面に記録するなどはもってのほかだと捉えるべきです。
また無くしたり落としたりしたカードの不正使用分の補償を受けるためには、紛失を確信した時点で速やかにカード会社に対して紛失手続きを取る必要があります。
一般的に不正使用された紛失カードに対する補償は、紛失手続きから60日さかのぼった期日から行われるので、紛失から3ヶ月した場合だと1ヶ月分は名義人負担になります。
迅速さが重要!無くしたり落としたクレジットカードの紛失手続きとは?
無くしたり落としたりで紛失し不正使用された場合でも、悪用された分の支払いが補償されるのでクレジットカードは現金を持ち歩くよりも安全と言われています。
しかし通常補償されるのは紛失手続きから60日間さかのぼった期日からなので、紛失を確信した場合は迅速にカード会社に紛失手続きを行う必要があります。
クレジットカードを紛失!まず最初にやるべきこととはカードの停止
クレジットカードは現金同様の資産価値があるプラスチックマネーなので、無くしたり落としたりすると紛失カードを第三者に不正使用される可能性があります。
通常、不正使用された分の支払いは補償されるので、無くしたり落としたりするとまず戻ってくることがない現金よりクレジットカードは安心できると言えます。
しかし不正使用された分が補償されると言っても、利用者には紛失したカードが不正使用されないよう早急に対処することが求められます。
- カード会社への連絡
- 警察に遺失届を提出
の2つで、真っ先にカード会社にクレジットカードを紛失したことを連絡します。
クレジットカード券面の裏側にはカスタマーセンターの電話番号が記載されているので、紛失に備えてスマホのアドレスに連絡先を登録することをおすすめします。
銀行系カードにはキャッシュカード機能が搭載されていることが珍しくないので、クレジットカード機能と共にキャッシュカード機能も停止する必要があります。
カード会社に紛失の連絡をするとクレジットカードの実装機能が停止され使用不能になるので、紛失カードの不正使用を防止することができます。
紛失したクレジットカードを停止させたあとに、警察に遺失届を提出してクレジットカードの紛失を公的に証明します。
海外旅行中にカードを紛失した場合も、地元警察やツーリストポリスに遺失届を提出して届出の証明書類を手に入れる必要があります。
不正使用された分の補償の条件に警察への遺失届の提出が含まれるので、クレジットカードを無くしたり落としたりした場合は国内・海外を問わず必ず警察に届けてください。
一度停止したクレジットカードは再使用不能!一時停止に対応するカード会社もある
カード会社に紛失を連絡し、実装機能を停止したクレジットカードは再使用できなくなるので、新たにカードを再発行する必要があります。
カードの再発行には時間と費用が掛かるので、紛失を確信できない場合は紛失手続きを躊躇してしまいがちですがカード会社によっては一時停止に対応するケースもあります。
カスタマーセンターへの連絡時に「カードが見当たらないが紛失を確信できないので一時停止して、見つかれば使用再開したい」と伝えれば一時停止できる可能性もあります。
紛失を確信できずカード会社に紛失を連絡しないで経過する時間と共に、不正使用のリスクが高くなるのでカードを無くしたり落としたりした場合はすぐに連絡するべきです。
紛失で使用停止したクレジットカードの再発行の流れは?
既述のとおり一時停止以外で停止すると再使用できなくなるので、カードが出てきてもハサミを入れて処分して新たにカードを再発行する必要があります。
再発行手続きはカード会社によって異なりますが、紛失を届け出た電話で再発行手続きについての説明が行われます。
オンラインで再発行手続きに対応する会社と、郵送で再発行の必要書類をやり取りする会社があるので、紛失を届け出た電話で説明される再発行手続き方法に沿って手続きします。
一般的にクレジットカードの再発行には7~10日の時間が必要で、7~10日後に再発行されたカードが届きます。
海外で紛失した場合、カード会社が海外専用緊急再発行カードに対応していれば渡航期間中に使用できるカードが発行されます。
このカードは国内使用できない臨時カードなので、帰国後に改めて再発行手続きを行い国内使用できる通常のカードの再発行を受ける必要があります。
再発行されたカードが届けば裏面に署名を行い、紛失カードで登録していた公共料金や各種会費などのカード情報を再登録すればカードの再発行に関係する手続きが完了です。
不正使用が補償されるクレジットカードは安心!しかし迅速で正確な対処が必要
無くしたり落としたりした場合でも不正使用が補償されるクレジットカードは現金よりも安心して使用することができると言えます。
しかし署名のない場合や警察へ遺失届を提出してない紛失カードの不正使用は補償対象外になるので要注意です。
より安心にカードを使用するためにはクレジットカードに関係するルールを正確に掴んでおく必要があると言えるでしょう。
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