クレジットカードを利用するなら支払いをスムーズに行うことができ、オンライン決済などにも便利です。
さらにクレジットカードはポイント付与や空港ラウンジなどいろいろな特典もあるため、持参しておくだけで、お得なサービスを受けることが可能です。
このようにクレジットカードの仕組みや特徴を知っておくと自分にとってお得です。
そして、クレヒスについて知っておくこともおすすめです。
今回の記事では、クレヒスの内容について詳しく解説していきます。
クレヒスとは何?
クレジットカード発行の審査のときはクレヒスを利用して、
- 審査対象の方は支払い能力について問題ないのか
- 審査の際に重大な問題を隠していないか
など、情報を照合してから発行を考えます。
このクレヒスは自分で確認することもできるので、クレジットカードの申込みを検討しているなら利用してみることができます。
クレヒスを確認するには?
クレヒスを確認するための情報機関はいろいろあります。
- CIC
- JICC
- 全国銀行個人信用情報センター(KSC)
これらは指定信用情報機関と言われています。
CICはクレジットカード会社の共同出資によって設立された機関であり、カード会社は情報共有のためにほとんどがCICに加盟しています。
JICCは複数の信用情報機関が統合したものであり、消費者金融系の業者の多くが加盟しています。
カード会社も加盟していますがCICと比較すると少ないです。
全国銀行個人信用情報センター(KSC)は全国銀行協会が運営している機関であり、銀行は原則加盟しなくてはいけません。
クレヒスの情報はこの3つの機関から確認できますが、クレジットカードの発行の場合はCICを利用するので基本問題ないでしょう。
ただ、銀行や消費者金融でお金を借りた経歴があるなら、それぞれの機関でヒストリーを確認しておくのがおすすめです。
クレヒスが良いのか悪いのかはどう確認できる?
クレヒスを確認したときに良いのか悪いのかは、記号を見ることで確認することができます。
どのような状態だと問題となるのか、それぞれの状態について内容を紹介します。
良い状態のクレヒスの場合
良い状態のクレヒスは「$」や「-」の記号が付いているなら問題ないと言えます。
クレヒスの「$」と「-」の記号の意味
- 「$」は開示されている報告書に期日通りに支払われていることを示しているため、延滞や滞納をしていないことを表す
- 「-」はクレジットカードによる取引がない状態なので、利用履歴に関して問題がなし
「$」と「-」がずっと続いているクレヒスなら、自分の信用情報で悪い部分はないのでクレジットカードの発行もスムーズに行える期待を持てます。
クレヒスの開示報告は直近24カ月以内の支払い状況が記されているので、その期間の確認を行ってみてください。
悪いクレヒスの状態とは
悪いクレヒスの状態は「P」や「A」と言う記号が付いている状態です。
- 「P」は請求の一部のみを入金している場合で全て完済していない状態を表す
- 「A」はお客様都合による返済期日未入金がある状態
「P」や「A」の記号が付くということは、支払い完済していないことを表すため、支払い能力に問題がある状態と言えます。
そのため、クレヒスを確認したときに自分の信用情報に「P」か「A」の確認が見つかったならクレジットカードの発行は難しいと言えます。
さらに自己破産などの重大な金融事故をしていた場合は別の表記で表され、クレジットカードや金融機関の利用はできないと認識しておきましょう。
これら悪い表記が付くのは3ヶ月以上の長期延滞や債務整理があったときなので、心当たりがあるなら確認しておくのがおすすめです。
クレヒスを良くする方法とは?
クレヒスを良くする方法を知っておくなら、クレジットカードの審査にも通過しやすくなります。
どのようにすればクレヒスを良くできるのか内容を紹介しましょう。
勤務先や年収の変更を行う
クレジットカードの年収や勤務先情報への変更があるなら、更新をしておくことが大事です。
クレジットカードを保有してから3年や5年の月日が流れるなら自分の状況も変わっている可能性が高いです。
例えば、会社の内部で昇進して収入がアップすれば年収は変わります。
勤務先が大手有名企業へ転職などすれば勤務先の信用が上がるので、クレヒスの状態をも良くなります。
年収がアップしたり勤務先が変わったりして、自分のステータスや支払い能力がアップしたのに、データの更新がされていないなら、クレヒスとしては損をしている状態です。
自分のクレヒスをアップさせて顧客情報を良くするなら
- ステータス性の高いクレジットカードへのランクアップ
- 限度額の上限アップ
など、自分にとっても大きなメリットがたくさんあります。
クレヒスで情報更新があるならカード会社に連絡するようにしてみましょう。
家の状態や家族の関係性に変更があったときも報告が良い
自分の家の状態や家族関係に変化があったときもカード会社に連絡するのがおすすめです。
例えば、下記のような場合、カード会社からの信用力がアップする可能性があります。
- 住宅ローンの支払いが終わって借金が無くなったとき
- 両親が亡くなって家の名義が自分に変わったとき
住宅ローンを完済するなら自由に使えるお金が増えて、返済を求められることもありません。
自宅名義が自分になるなら資産の安定化になるため、評価アップとなります。
自分の資産が増えることや安定をカード会社に理解してもらえるならクレヒスが良くなり審査に通過しやすいです。
また、家族関係の変化でもクレヒスが良くなることもあります。
例えば、配偶者と離婚した場合は独り身になるので使用するお金の量は結婚しているときよりも増えます。
世間的に評価が下がる離婚もクレヒスだと評価アップのつながることもあるので、報告しておくことができます。
リボ払いやキャッシングを利用しない
クレヒスを良くするためには、リボ払いやキャッシングの利用をしないことです。
リボ払いやキャッシングはお金に困った人が利用する制度です。
これらの制度はカード会社に借金をしている状態となっているため、利用している段階でカード会社としては心配な利用者と認識されます。
リボ払いやキャッシングのリスク
- カード会社側:リボ払いやキャッシングは金利による利益を得られるが、一括完済している利用者と比較すると借金があるので、信用力は低くなる
- 利用者側:リボ払いやキャッシングを利用しているなら、延滞や未払いなどのリスクも高くなるため、自分のクレヒスが悪くなるリスクを負う
仮に未払いなので信用情報機関に支払い能力が無いことを記載されると、クレヒスの状態が悪くなりクレジットカードの発行やランクアップにも悪影響が出ます。
クレヒスを良い状態に保つためには、キャッシングやリボ払いは利用しない方が安全なので、検討しておきましょう。
同じクレジットカードを長期間持っておく
クレヒスを良くしたいなら、同じクレジットカードを長期間持っておくのがおすすめです。
長くクレジットカードを持っておき、支払いをしっかりしているならカード会社は「支払いに問題ない人」として認識してくれるので、信頼が向上します。
短期間でクレジットカードを変更してしまうならカード会社のクレヒスに問題はありませんが、信用が上がることもないので、良い状態というよりもプラスマイナス0の状態です。
また、クレジットカードは持っているだけでなく、毎月少しでもいいので支払利用していることも大事です。
支払いをして完済することでカード会社からの信用を得ることができるため、ただ持っているだけでは信用を得ることができません。
クレジットカードを使用して滞納などがなく、長くその状態が維持されるならクレヒスは良くなるでしょう。
クレヒスの状態が悪い場合の対処法
クレジットカードのクレヒスの状態が悪いなら、その状態に応じた回復方法を実践する必要があります。
クレジットカードのクレヒスはどのように回復することができるのか内容を紹介しましょう。
入金状況にPやAが含まれている場合
クレジットカードのクレヒスは上記でも紹介したように「$」または「-」であればクレヒスの状態は悪いわけではありません。
しかし「P」や「A」であれば未入金や支払いの完済ができていないことになるので、カード会社から見ればクレヒスの状態は悪いです。
もし、「P」や「A」の表記がクレヒスに付いている場合は、まず支払いを完済するようにしましょう。
完済することができれば未入金ではなくなるので、クレヒスに「P」と「A」という表記が続けて表示されることはありません。
まずはクレヒスに悪い表記が付くのを止める必要があるので、表記に応じた問題を解決できるようにしてください。
また、クレヒスの状態は24ヶ月は履歴として残ってしまいます。
そのため、表記の問題が解決したとしても、その期日から24ヶ月間は残ったままなので、期間が過ぎるのを待たなくてはいけません。
ただ、クレヒスの「P」や「A」から、ずっと「$」の表記が続いているなら、カード会社も多少は信頼感を抱いてくれるはずです。
もし、自分で思い当たらない誤情報が記載されている場合は、信用情報開示請求を行い間違っている部分に付いてカード会社に問い合わせるようにしましょう。
異動情報欄に記載されている
異動情報欄に自分の情報が記載されているなら、上記で紹介した「P」や「A」よりも悪い状態です。
異動情報欄に表記が載っているのは
- クレジットカードが利用停止状態になっている場合
- 自己破産などの債務整理を行ったとき
など、支払いに対して大きな問題を起こしてしまっているからです。
もし、クレジットカードの支払いを3ヶ月延滞するなら利用停止となってしまい、カード会社から一括返済を求められます。
そのときに一括返済できないなら債務整理者となるため、異動情報欄に自分の名前が残ります。
そして、返済できずに自己破産となった場合は金融事故となり、金融機関からは悪質と見られてしまうため、悪質なクレヒスとして記録に残ります。
異動情報欄に載ってしまったクレヒスはカード会社以外に他の金融機関からも危険人物と見られるため、カード発行やキャッシングは行えません。
また、「P」や「A」の表記は24カ月で履歴から消えますが、異動情報欄の場合は5年ほど記録が残り、この期間が過ぎるのを待つしかありません。
さらに、債務整理を行わないなら、5年が経過しても延滞したままとなるので自己破産などの対応を取って問題解決を行うことが大事です。
異動情報欄の場合は期間が過ぎるまで現金払いでやり繰りしましょう。
クレジットカードのクレヒスは良い状態を保つようにしよう
クレジットカードのクレヒスは良い状態を保つようにする必要があります。
良い状態であればカード会社からの信用も良くなり、カード発行やランクアップなども行いやすくなります。
悪い状態の場合は解決しても期間が過ぎるまでは履歴に残るので注意しておく必要があります。
クレヒスの状態を考えてクレジットカードの使用を行ってください。