総資産額を増やさずに資金調達できる!ファクタリングと手形割引の違いとは?

ファクタリング 手形

ライター:のぼる

売掛債権を譲渡・売却し現金に置き換えるファクタリングは、バランスシート上の資産を増やさず資金調達できる資金調達手段です。

資産のオフバランス化とキャッシュフロー健全化を両立させられる資金調達手段として急速に普及していますが、実は手形割引ファクタリングと同じ効果を得られます。

どちらも保有する資産を譲渡・売却して現金を手に入れる資金調達手段で違いが判り難いのも事実ですので、ファクタリングと手形割引の違いを紹介します。

共通点は保有資産の譲渡・売却での資金調達!ファクタリングと手形割引とは

2005年の改正民法施行から急速に利用者数が増加しているのが、売掛債権を譲渡・売却する資金調達手段のファクタリングです。

融資と違って総資産を増やさずに資金繰りできることから、資産のオフバランス化とキャッシュフロー健全化の実現が可能理想的な資金調達手段として高く評価されています。

一方で以前から広く活用される手形割引も、手形を譲渡・売却し資産を増やさない資金調達手段なので違いが判り難く混同されがちですが、位置付けや発生の経緯が異なります。

ファクタリングの魅力って融資みたいに資産を増やさずに効果的に資金調達できる点だよな?
手形を譲渡・売却する手形割引って資金調達手段もあるけどなにが違うの?
えっ! 簡単じゃん。
ファクタリングは売掛債権を取引する方法で、手形割引は受け取った手形を取引する方法。
別に難しい問題じゃないだろ?
いやいや、説明が雑すぎるよ。
そんな雑な説明じゃ意味が判らないから。
そもそも売掛債権と手形って同じじゃないの?
なんで同じ資産処分なのに呼び方に違いがあるんだよ?
おいおい、売掛債権と手形の違いが判ってないってことだな。
なるほど、それなら売掛債権と手形の違いから見ていかなきゃいかんってことだな。
あれ? 売掛債権と手形って同じじゃない?
違いがあるの?
どっちも流動性の低い資産っぽいから厄介な資産扱いってことで同じ扱いで良いと思ってたんだけど。
そのとおり、薄らボンヤリとはイメージが掴めてるってことだな。
ならもう少し情報があれば明確に売掛債権と手形のイメージが掴めるだろうから見ていこう。

同じ流動性の低い資産でも売掛債権と手形は全く別の資産として扱われる

同じ流動性の低い資産でも売掛債権と手形は全く別の資産として扱われる
資産計上されるものの手に入れた直後から運転資金に転用できる現金と異なり、取り決めた支払い期日まで現金化できない厄介な資産売掛債権と手形です。

どちらも流動性の低い資産という点が共通しているので、売掛債権や手形での支払いが売り上げの大部分を占めるとキャッシュフローが悪化し資金繰りに苦労させられます。

厄介な資産と言っても売掛債権と手形を譲渡・売却することは可能で、どちらの資産を処理した場合も資産のオフバランス化が行えるので違いが判り難いのも事実です。

しかし売掛債権と手形は位置付けや発生の経緯が異なり、支払い期日より前に現金に置き換える方法も大きく異なるので、売掛債権と手形の位置付けや発生の経緯を紹介します。

売掛債権とは

掛売での商取引で発生する未払い代金売掛金と呼ばれ、商品やサービスの提供会社と提供を受ける会社間が取り決めた支払い条件に沿ったツケ払いの信用取引で生じます。

売掛金を回収する権利は民法で定める売掛債権に位置付けられ、売掛金を回収する会社は債権者、支払う会社が債務者となります。

一般的な掛売での取引は取引月の締日に1ヶ月分の売り上げを集計し請求書を発行しますが、請求額は請求月の翌月や翌々月など事前に取り決めた支払日に支払われます。

売掛債権は売り上げ発生と共に発生し売掛金を回収した時点で消滅する債権で、売り上げ発生時に資産計上しますが、支払い期日まで集金できないので流動性が低い資産です。

手形とは


手形には為替手形
約束手形の2種類が存在しますが、通常商取引に用いられるのは約束手形で振出人が当座預金口座を開設した銀行が発行する有価証券に位置付けられます。

手形は指定期日に振出人が受取人に券面記入額の支払いを約束するもので、受取手形は券面の裏に署名捺印する裏書譲渡で手形を第三者に譲渡できます。

手形振出日から支払い期日までの期間手形サイトと呼ばれ、支払い条件によって30日~1年とサイトが異なりますが、30・90・120日が一般的だと言えます。

手形は支払期日に現金化できる債権となり、手形が現金化できない状態は不渡りと呼ばれます。

不渡りは現金化できない状況によって次の0~2号の3つに分類されます。

  • 0号:形式不備・呈示期間経過後・期日未到来など振出人の信用が原因でないもの
  • 1号:取引なし・支払資金不足など振出人の信用が原因のもの
  • 2号:契約不履行・偽造・詐取・盗難・紛失など

一般的な不渡りは1号不渡りを指しますが、裏書譲渡した手型が不渡りになると、手形を裏書譲渡した会社に買戻しによる支払い義務が発生します。

振出手形や裏書譲渡した手形が1号不渡りになると全金融機関に不渡りが通知され、6ヶ月以内に2度目の不渡りになると2年間の銀行取引停止処分が下されます。

手形は会社間の取り決めで発生する売掛債権より遥かに法的拘束力が強い債権取引になると言えるでしょう。

売掛金が手形で支払われるケースはキャッシュフローを悪化させる

取引契約を交わす際に支払い条件を取り決めて商取引を行いますが、売掛債権の支払い期日が納入月の3ヶ月後、90日サイトの手形で支払い契約なども珍しくありません。

この場合、月末納入であれば入金まで6ヶ月ですが、月初納入の場合は現金化が納入の約7ヶ月後になりますので、キャッシュフローが悪化します。

キャッシュフロー健全化のために支払い期日より早く売掛債権や手形が現金に置き換えられるケースは珍しくありませんが、売掛債権と手形では現金化の方法も異なります。

キャッシュフローを悪化させる厄介な資産!売掛債権や手形の現金化手段とは

キャッシュフローを悪化させる厄介な資産!売掛債権や手形の現金化手段とは
支払い条件が現金払いでも支払い期日までの資金繰りに頭を悩ませるケースが少なくありませんが、支払い条件が手形でサイトが長い場合の資金繰りはさらに大変です。

売掛金の現金化までに買掛金(仕入れ代金)の支払い期日が訪れてしまうと、業績好調でも最悪の場合は黒字倒産するリスクがあるので厄介な資産は早めに処理したいものです。

売掛債権って未払いの売掛金を回収する権利で、手形は支払期日まで支払いを延ばせる支払い方法なんだ。
売掛債権の支払い期日にサイトの長い手形を振り出されたら悪夢だな。
まぁ取引契約を交わす際に「いつ締めのいつ払い・支払い方法はなに」を取り決めるのが支払い条件だから、売掛金回収の段階で急に手形が振り出されることはまずないけどな。
そりゃそうだよな。
納品から半年~1年後にならないと現金が手に入らないんじゃ相当高く買ってもらわないと合わないよな。
下請けイジメとかって問題にならないの?
下請代金支払遅延等防止法っていうのがあって手形サイトは繊維業は90日以内、それ以外の業種は120日以内って定められているんだ。
なるほど、そうじゃないと資金繰りに躓いて倒産する会社が増えるだろうしな。
今の規定でも120日って4ヶ月だろ?
ちょっと長い気がするくらいだけどな。
だから中小企業庁と公正取引委員会が現行法の見直しに動き始めてるみたいだな。
実際には支払い期日前に現金化するケースが多いからその辺を確認しておこうか。

流動性の低い売掛債権や手形は譲渡・売却して現金に置き換えられる

売掛債権手形は会社の資産ではあるものの、現金化するまでは事業資金に転用することができない非常に厄介な資産だと言えます。

しかし資産であるため支払い期日前に譲渡・売却して現金に置き換えることは可能で、計画的に現金化することで資金繰りを行う会社は少なくありません。

売掛債権はファクタリング手形は手形割引で現金に置き換えられますが、同じ資産の譲渡・売却でもファクタリングと手形割引では現金化の方法が異なるので紹介します。

売掛債権を現金に置き換えるファクタリングとは?

売掛金を回収する権利である売掛債権利用者と業者の二社間取引と、売掛金を支払う会社の合意を得る三社間取引の2種類のファクタリングで現金に置き換えられます。

  • 二社間取引のメリットとデメリット
  • 二社間取引は利用者と業者間で回収業務委託契約を結び、譲渡した債権回収を利用者が行うので取引先に知られずに資金調達ができるのが魅力です。

    しかし回収した債権を利用者が着服するリスクがあるので、三社間取引よりファクタリング手数料が高額になる傾向にあります。

  • 三社間取引のメリットとデメリット
  • 三社間取引は業者が直接売掛金の回収を行うので着服リスクが発生しない分、ファクタリング手数料を抑えられるのが魅力です。

    しかし取引先に資金調達を知られてしまうことや取引先の合意を得るまでに時間がかかり、スピーディーに資金調達できないのも事実です。

ファクタリング手数料は掛け目率と呼ばれる数値で表され二社間取引で20~30%、三社間取引で1~9%が目安ですが、掛け目率は業者利益を指すものなので負担リスクで変動します。

着服リスクが生じる二社間取引では法務局に債権譲渡登記を行い取引するのが一般的で、登記費用などは利用者負担のため実質換金率が65~70%になるのは珍しくありません。

ファクタリングは借入でないため担保や保証人の設定が必要なく返済も発生しませんし、償還請求権のないノンリコースなので債権が回収不能でも利用者負担がありません。

資産の譲渡・売却なので資産を増やさず資金調達が行え、資産のオフバランス化とキャッシュフロー健全化が実現でき、債権の未回収リスクも業者に譲渡できるのがファクタリングです。

手形を現金に置き換える手形割引とは?

振り出されたばかりの手形には振出人の名義・額面・支払期日・発行金融機関名しか記入されていませんが、券面の裏に署名捺印する裏書譲渡手形を第三者に譲渡できます。

受取手形を裏書譲渡して買掛金の支払いを行う「回し手形」呼ばれる方法で譲渡することも可能で、運転資金への転用手段として活用されています。

回し手形と同様の方法で銀行や手形買取業者に譲渡すれば受取手形を現金に置き換えることが可能で、手形譲渡で現金を手に入れること手形割引と呼びます。

手形割引の特徴

手形割引すると支払期日まで手形管理が必要なため管理手数料が発生し、手形の券面額から手数料を割り引いた金額を受け取るので「手形割引」と呼ばれます。

管理手数料はどの業者で手形割引するかで異なりますが、銀行などの金融機関で1.5~5.5%、民間買取業者で3.0~20.0%が手形の管理手数料目安となります。

手形割引で現金化した後に手形が不渡りになると、裏書譲渡した譲渡者に買戻し義務がある償還請求権のあるウィズリコースとなるので現金化後も安心できない側面があります。

また手形を電子情報化した「でんさい」と呼ばれるデジタル手形が普及し始めているので、従来型の印刷した手形を利用する取引は減少傾向にあるといえます。

デジタル手形は「でんさいファクタリング」と呼ばれる方法で現金に置き換えることができるので、デジタル手形に移行しても支払期日前に現金化することは可能です。

売掛債権のファクタリングと手形の手形割引ではどちらがお得なのか?

売掛債権のファクタリングと手形の手形割引ではどちらがお得なのか?
売掛債権と手形はどちらも流動性の低い厄介な資産ですので、できるだけ早いタイミングで現金化に置き換えて資金繰りに活用することでキャッシュフロー健全化が図れます。

現金化することで売掛債権と手形はどちらもオフバランス化できる資産ですが、手形になる前にファクタリングするか手形を手形割引するかのどちらが得なのかが気になります。

ファクタリングも手形割引も債権額を全額現金化できる訳じゃないんだよな。
手数料だけを見ると三社間ファクタリングか銀行での手形割引かって印象を受けるんだけど。
確かに手数料を見る限りでは三社間取引か銀行での手形割引がお得に見えるけど、資金調達は現金化率だけ見てると失敗する可能性があるから、ここは考えどころだぞ。
うーん、確かに言われてみると現金化までのスピードも、資金調達の重要なポイントになるんだったよな。
ということは手形になる前の二社間ファクタリングが良いのか?
だけど二社間ファクタリングは債権譲渡登記の費用なんかが小さくないから、実質換金率が低くなるぞ。
さぁ、お得な資金調達手段はどっちだ?
よーく考えてみよう!
えーっ、そんな!
俺クイズ得意じゃないんだよな。
なんかヒントないの? ヒント!
お得な資金調達実現のためのビッグヒントを俺に頂戴よぅ!
ハハハッ、ダメ!
ノーヒントでって言いたいところだけど、「どのタイミングで、どの方法で現金化するか?」は資金調達効率に直結する問題だからな。
特別に確認してみよう。

手数料を取るか?現金化のタイミングを取るか?は資金調達のなかの大問題!

既に紹介したとおり売上と共に発生するのが売掛債権で、支払い期日に売掛金が支払われると消滅します。

手形は支払い方法の1つですので売掛債権が消滅するタイミングから手形の支払期日までが手形債権の有効期間で、こちらも支払期日に現金化されると消滅します。

キャッシュフロー健全化のために流動性の低い資産は積極的に処分するのが効果的なのは間違いありませんが、処分する際に資産は確実に目減りするのも事実です。

早急な資金繰りの必要に迫られている場合は、売掛債権額や保有する手形の券面額を比較し、最も効率的に現金化できるもので資金調達する必要があります。

しかし急ぎでない場合は、現金化までもっともサイトの長いものを現金化したほうが、より効率的に資金調達が行えると考えられます。

もっとも現金化までのサイトが長いものは売掛債権になりますので、ファクタリングでの資金調達が効果的な資金調達手段だといえるでしょう。

また手形割引が償還請求権ありのウィズリコースなのに対し、ファクタリングは償還請求権のないノンリコースなので現金化後のリスクがないのもファクタリングの魅力です。

効果的な資金調達には正確で最新の現金化情報を掴むことが必要!

効果的な資金調達には正確で最新の現金化情報を掴むことが必要!
効果的に運転資金を調達することで会社経営は安定しますが、多くの経営者の方にとって資金繰りは頭の痛い問題であるのも事実です。

国内の商習慣では売掛債権の発生や手形での取引を避けることは現実的でないので、厄介な資金の存在に頭を抱えている方も少なくないのではないかと考えられます。

確かに売掛債権や手形は厄介な資産ですが、ファクタリングや手形割引での現金化は可能なので、どの方法で資金調達するのかを正確に判断すれば十分資金繰りに活用できます。

しかし手形は従来の印刷物からデジタル手形へ変化しつつありますし、2020年に売掛債権の譲渡禁止特約の無効化が行われるなどファクタリング環境も変化が予想できます。

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